脳を悩ます高難度パズルで悶々とした日々を過ごしたい人へ。
前回から続々と凄いゲームを見てきたのでまとめます。
- 11. The Golem
- 12. Shackle
- 13. Filament
- 14. A Monster's Expedition (Through Puzzling Exhibitions)
- 15. Puddle Knights
- 16. Understand
- 17. Flockoban
- 18. Gestalt_OS
- 19. Room To Grow
- 20. Fish Fillets 2
- おわりに
11. The Golem
高難度に特化したパズルゲーム。2020年発売のゲームの中ではダントツで難しかった。
ブロックを押すことしか出来ない典型的な倉庫番操作のみで、並の思考ではたどり着かないエレガントなメカニズムの設計が必要になる。すごい。無理だと思い込んでいるのは自分の脳だけで、設問はいつでもフェア。
ゼリーのパズル や Stephen's Sausage Roll が好きなハードコアパズラー向け。おすすめ。
12. Shackle
Presenting Shackle, a puzzle game about using your restraint to progresshttps://t.co/nQvqTzK69E#indiedev #gamedev pic.twitter.com/sXXX3U25WG
— Steven Miller (@stevenjmiller37) 2020年5月10日
鉄球付きの鎖がくっついている倉庫番スタイルのパズルゲーム。
プレイヤーの移動に対して、鉄球が後ろからくっついて来るのでうまく活用してゴールを目指そう。全47面(+全クリア者にはさらに難しいエクストラステージあり)
中盤までは難易度曲線もゆるやかでそこまで難しいわけではないのですが、終盤が驚くほど難しかったので個別記事を書きました。おすすめ。
13. Filament
一筆書きゲーム。蜘蛛みたいに後ろから伸びるケーブルを柱に引っ掛けて、すべての柱を光らせるとクリア。そんなありきたりなルールで難しくなるの?なりました。
自身がケーブルに引っかからない限りは、同じ柱に何重にでもケーブルを掛けることが可能。時計回りでもその逆でも構いません。300以上の大ボリュームのパズル達は、エリア毎に柱のルールが変わっていき、直感で解けるのはチュートリアルまで。ゴリゴリの試行錯誤の果てに解けた答えはなんでこんな複雑に?という姿で脳がグッタリ。
また、「The Witness」 へのオマージュの側面があり、The Witnessといえば? な、 "ある要素"が多数収録されていて、メインパズルからの息抜きとしても、がっつり探索要素としても楽しめる。
満足感があり非常に面白いのだけど知名度がイマイチ。Switch版もリリースされました。おすすめ。
14. A Monster's Expedition (Through Puzzling Exhibitions)
「A Good Snowman Is Hard To Build」 や 「Cosmic Express」、「Sokobond」、そしてパズルゲーム好きならマストなDiscordサーバー『Thinky Puzzle Games』 の創設者、Alan Hazelden氏のパズルゲーム。
質・量・難易度、どれをとっても一級で満足できる作品。おすすめ。
最初から最後まで、複雑な操作が一切無いにも関わらず、徐々に新しいテクニックを"気付かせる"ゲームデザインが非常に良く出来ていて感銘を受けました。
普通にプレイしても歯ごたえがあり、より求める者にはより難しい要素を、という過去作同様の思想の元、本作もエンディング後が本番なゲーム。
余談ですが、プレイが一通り終わったら、本作のSpeedrunを見てください。ゲーム内のギミックだけで1分55秒でエンディング。狂っている。
15. Puddle Knights
着物を泥水で汚さないよう、私のマントを踏んでお進みくださいな変形スネークゲーム。
レベルデザインが巧く、なるほどルールは非常にシンプルなのに何故こんなにも詰まるのか?と思考の穴を突く良問。とにかく行き止まる。そしてこのゲームは3次元に展開していく……。
質もボリュームも十分ながらこれもまた知名度がイマイチな名作。Switch版もリリースされました。おすすめ。
16. Understand
ヒラメキ×ロジカル の、The Witnessライクな一筆書きゲーム。謎解きクラスタ向け。
各レベルでルールがコロコロと変わっていくので、ルールの推測のために仮定とその棄却を繰り返して解き明かしていく。毎回ルールが変わることが、このゲーム唯一の共通ルールといっても過言じゃない。
ある法則を理解した瞬間のアハ体験(Understand!!!)をずーっと楽しめるゲーム。発想力と応用力、たまに運。もう全パターン試したよって?いやピンポイントでやってない線の引き方あるよ!ってことがよくある。
一方、ルールが分かった後半はそのルールで考え抜かれたガチパズルが待ち構えているのでここではじっくり問題と向き合える。
各チャプター最後の「?」では、より幅広い視野の洞察を求められる。最終チャプターの「Chapter 0」はボス戦なので謎も強力。おすすめ。
17. Flockoban
難しさ極振りのパズル作りなら俺に任せろ!な 頼もしい作者、Lucas Le Slo氏の鬼難しい倉庫番。
羊たちは触れるとくっついて移動する。白色は押せるが、茶色は押せず、代わりに引くことができる。黒色は押せも引けもしないので他の羊にくっつけて移動させるしかない。というだけのくっつく系倉庫番によくあるシンプルルール&シンプル盤面なのに、解…解けない……。一番考えつかない手が解答です!おすすめ。
最近発売された「Inner Tao」も、ドシンプルながらヤバい難しさの作問だらけで1問解くのに30分とか普通だなってなってくる。おすすめ。
今後リリースされるLab Ratも期待大。
18. Gestalt_OS
「Stephen's Sausage Roll」、そして「PuzzleScript」の生みの親 increpareと、Lucas Le Sloとの共作。日本語翻訳は「ゼリーのパズル」、「すこしずるいパズル」でおなじみのたつなみ氏。
左に並んでいるツールを中央に配置し、右の配置が作れればゴールなグリッド操作クリックゲーム。全50問。
まともに扱えるツールが無く、例を挙げると、上⇔下、左⇔右の複製機、横1ラインの消去機、45度回転機、壁にぶつかるまで自身を複製する機、左右1マス引き寄せ機と引き離し機、毎ターン下に移動機、塗りつぶし機、etc。
しかもツールは一度しか使えないという制限付き。高水準プログラム言語ならすぐ出来ることをアセンブラ言語で実装してねと言われているような歯がゆさ*1。
これは言葉で煩わしさを説明するよりも一回触ってみてほしい。最初こそ戸惑うが、ツールに慣れ親しんで来ることには愛着が湧いているはず。解けなくてイライラするかもしれないが。おすすめ。
19. Room To Grow
カジュアルなのに難しい。想像できない動きをするスネークゲーム亜種。
トレーラー映像を見ればわかる通り、線が壁を押すと反作用の力でスライドするという革新的な発明をしたパズルゲーム。難しいかどうかよりも予想を超えた驚きの解法になる点がパズルプレイヤーとして嬉しいポイント。エリアを進むごとに変わるギミックも美しい。とにかく「良い」が詰まった作品。
高難度なのか?という点だと、大半は基本レベルだが一部マジでヤバいやつらが潜んでいる、という言い方がおそらく適切。とはいえクリアだけなら万人向け。完全クリアはチャレンジング。本作の「良い」を味わうなら是非完全クリアを。おすすめ。
20. Fish Fillets 2
やー、触りだけプレイした状態で記事として出すのどうかなーと思うのですが、チュートリアルから只者ではない雰囲気を感じたので最後に選出しました。これは1つ目で紹介した「The Golem」と同じ、難しさに容赦しないタイプのゲームの匂いがする。
重力付きの倉庫番です。プレイキャラ毎に特徴があり、体のサイズや動かせる物体(重いものは巨大な魚のみ動かせる)に差があるのでうまくやっていきましょうな脱出パズル。魚の上にモノを落下させると死です。
キャラがキモい人面魚だったり、謎にXファイルのパロディなトレーラーだったり、やたらよく喋るキャラ(完全ボイス付き)だったり、リアルゆえに背景かオブジェクトかわかりにくい画作りだったりと、クセの強さからノーチェックだった2007年発売のゲームなのですが、信頼できる高難度パズラーからの熱烈な推薦があって購入。
今後動画化していこうと思います。おすすめ。
おわりに
本記事で紹介したゲームの中で、自分が実況プレイしているものをまとめました。よければご覧ください。
★高難度パズルゲーム10選/Best Mind-Bending Puzzle Games - YouTube
毎日プレイ動画あげてるのでチャンネル登録してね。
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[了]