1つのステージで1週間悩まされることある???
Shackle by Steven Miller
https://steven-miller.itch.io/shackle
Presenting Shackle, a puzzle game about using your restraint to progresshttps://t.co/nQvqTzK69E#indiedev #gamedev pic.twitter.com/sXXX3U25WG
— Steven Miller (@stevenjmiller37) 2020年5月10日
鉄球付きの鎖がくっついている倉庫番スタイルのパズルゲーム。
プレイヤーの移動に対して、鉄球が後ろからくっついて来るのでうまく活用してゴールを目指そう。全47面*1
このゲーム、何気なくプレイを開始してみたのですが、今年プレイしたパズルゲームの中で最も難しかったです。
無料でプレイできるのでまずはトライしてください。パズルの質は保証します。
これは自分のプレイ記録動画。各自でプレイした後に見よう!
以下ネタバレありの感想:
序盤こそ、ごく普通のパズルゲームの難易度でサクサクと進められるのだけれど、中盤から登場する新ギミック「鉄球や鎖は壊すことが可能」が登場してから難易度が上昇する。特に、鎖が勝手に鉄球と再結合する辺りからは「次にどの鉄球を動かしたいか」「鉄球が勝手につながらないような置き方は無いか」ということを思考しなければならず、パズルとしての面白さが広がる。
この鉄球結合ギミックのボスステージが、下記の46 - ENTRYでしょう。
やりたいことはわかる。青スイッチを全て押したい。そのためには赤スイッチを押して、上ルートへの道を開けないといけない。のだけれど、試す手がことごとく上手くいかなくて悩む。
迷わせかたが美しい、完成度の高い面。ゼリーのパズルみたい。
そして最終ステージ~エクストラステージ(+1 ~ +4)。この一帯のパズルは驚くほど難しい。難しすぎる。どのステージも容赦なく悩ませに来ている。
47 - LIBERATION 解くのに数時間
ラス面。
この面のキモは右下の緑スイッチをどうやって押すのか?の1点のみなのだが、これが出てこない。出てこないのもそのはずで、これを解くには今までにやったことがない新トリックを発見する必要があるからだ。ラス面でそれやる!?
気づきの面。白の固定床はトリッキーですね…。
+3 - CAGE 解くのに1日
エクストラ面はルールが変更されていて、「プレイヤーが壁に埋められても死なない」モードとなる。+1, +2 とこの基本を学習した後に出てくるのがこの面。
問題なのは、左下と右上の小部屋の処理なのは明白。人によってどちらで詰まるか分かれるかもしれないですが、私は左下を解くのに1日かかった。
スイッチを押したときに青い壁に埋まって、左下の小部屋へ向かうのだ。ということは分かっても、スイッチの位置と青い壁の位置がどうやっても無理じゃない??
ってな感じにハマると延々と悩むことになる。なった。
結局ここも、固定床+くっつく鎖のトリッキーな挙動を発見しないとクリアできない。良くできている。
+4 - PRESERVATION 解くのに1日+ヒント見た
この面はおぞましいですよ・・・。製作者の悪意に飲み込まれる者は、絶対クリアできなくなる世にも恐ろしい面です。
適当にステージを確認してから考察すると、おそらくこういう結論が出ます。
「7つあるオブジェクト(箱と鉄球)を1つも壊さずに、左上の青い壁から右方向にまっすぐ配置して壁の中を伝って緑の壁を抜ければクリアだ。左下の青スイッチで1つ、上の青スイッチに鉄球1つ、緑スイッチに1つ、壁を伝わせるためにちょうど残りの4つを使い切るから、パズル的に多分これが正解だろう。どうやって左下の青スイッチを、1つもオブジェクトを失うことなく押させるかが問題のキモだな。」
で、やってみると案の定、箱を壊さずに左下の青スイッチを押すことが出来なくて、しかし今までの経験から、「何かここの白の固定床からトリッキーな準備をすれば都合よくいく解法が出てくるんだろう。」と考えてウンウンとドツボにハマる…。
実はこの面は上記の仮定が全て誤りで、そこから別の考えへ切り替えられるかが一番のキモなのです。が、ここ、自分は解けな過ぎて某所で見たヒント画像(正解ルートの一場面のスクリーンショット)のおかげで解けたけど、そのヒントがなかったら解けていなかったと思います。あまりにも直感に反する解法が正解なので、順序立てて理詰めで考えて解ける人いないんじゃないかな??
騙し方が物凄く良くできている秀逸な面。そしてそのせいですさまじく難しいです。
ETERNITY 解くのに1週間
あまりにも凶悪な難易度のため、200人以上いる高難度パズルゲーム好きコミュニティでも、ここが解けたという報告が未だに数人しかいない、名実ともにラスボス面。私はこの1面を解くのに1週間悩みっぱなしでした。
まず何をするのか理解するのに40分かかり、何をすると何がうまくいかないのかを確認して、新しい手を見つけては試して断念してを延々と繰り返すのが7日間。
なんとなく手を動かしていると、「この鉄球があそこに置いてあれば解けそうだな…」というパターンがいくつも登場するのだが、それらのどのパターンも、実行しようとすると別の要素が妨害してくる。スイッチが押せない、鎖が無い、この鉄球はくっつけたくない、赤スイッチに使った箱を下に移動させたいのに出来ない etc etc...
どうも、一番奥にある小部屋の2つの鉄球が非常にいやらしいのだよな、とポイントは掴めたものの、3色のスイッチをどの順番で切り替えるのか、箱と鉄球はそれぞれどう移動するのかを考えだすと膨大に広がってパンクし始める。
とにかくあらゆる手が進めるうちに破綻していき、何百回とリセットしていると既視感で訳が分からなくなってきたので、同じことやらないように全手順をメモして解こうと決めました。
下記は、私が全パターンつぶすための怪文書(人力全探索ログ)です。★は続行不可のパターン。
次に何するかを、全部書き出して、全ルートを順に潰しています。ファミコン時代のテキスト選択アドベンチャーゲームみたいな脳死の全網羅をやっているね。
で、やってみて分かったのですが、考えた手が全て駄目だった。びっくりしました。
それもそのはずで、上記のメモを見直して分かったのですが、このメモ、ある大きな分岐点から先の手順を書き始めたのです。しかし、正解ルートでは、このメモよりも手前の、ここまでは間違いようがないだろう、と思い込んでいたスタートから2手目の時点で、今までにやったことが無い動かし方をしないといけなかったからなのでした。
メモの内容が全部だめ→メモする以前の手を考え直せ、と気づけたので上記のメモには意味があったと思う。勉強になりました。
*1:+全クリア者にはさらに難しいエクストラステージあり