とてもシンプルなくっつく系倉庫番 です。
#gmtkjam に参加。#puzzlescript でパズルゲームを作りました。48時間だと何が面白くて何が難しいのか、判断がつかない!
— くちを つぐみ 🔄 competor (@GugenTV) 2021年6月13日
a monster's snowball - simple sticky sokoban.
Play : https://t.co/6rPU27tKhm pic.twitter.com/xqHgXHdLRD
プレイはこちらから。
GMTK Game Jam 2021 の参加作品です。ゲームジャムに参加するのが初めてなので緊張しました。制限時間や規約などで。
テーマについて
テーマが Joined Together なのですが、作ってる間ずっと「これはテーマに沿ってるのか????」と自問自答してました。というのも、自分が join / connect / link / merge / unite / attach あたりの英語圏のニュアンスの違いを分かっていないので「joined together とはちょっと違くない?」てのが分からないのです。ハッシュタグで他の人が作ってるスクリーンショットを見てると、2人が紐に繋がれてたりぷよぷよみたいにくっついたりしてて、自分のは"sticky"なだけなのでは?と悩んでた。けど48時間しかないのでこのまま走るしかなかった。
結局投稿時は説明文に「雪玉をくっつける、島同士をくっつける(Attaching snowballs, attaching islands.)」と書いたんだけど、DeepL翻訳なので意図と合っているのかわかりません。キャラクターではないものが繋がったっていいじゃないか(©岡本太郎)。
スクリプトについて
ルール規約に、既存のコードや画像などは利用しても良い、とあるので、過去に途中まで作ってボツになっていたPuzzleScriptのコードから一部を再利用して、パズルは最初からデザインし直していった。それ準備期間と捉えるとジャム用の新規ゲームとして投稿してOKなの?ってちょっと感じながら投稿してしまった。
元々このコードでは、氷で滑るギミック、そして、氷の上で雪玉を押すと反作用でプレイヤーが後ろに滑る、というのを組んでいたのだけれど、スクリプトが上手に書けず特定の状況で動作がエラーになってしまうので、本作ではこの要素は全部カット。
結局、動作ルールのスクリプトは100行程度だけど、プレイヤーの4方向ごとにコピペで書いてるので、ユニークなコードとしては25行程度だった。(PuzzleScript での rigid bodies のloopコーディング、未だに理解できてない。)
氷上を滑るプレイヤー。
途中で、複数が繋がった雪玉が、直感に反する動作をすることに気づいた。
Discordより引用。雪玉が、押す方向に対してどこか1箇所でも引っかかると、塊ではなく1個に分解するギミックというか仕様。直感では青矢印(または引っかかっていない4個全てが押される)なんだけど、今回のコードでは赤矢印のように押した箇所のみがボコッと外れるようになっている。
うーん。でもこれに気づいたときに残り8時間とかで、コアな所を修正すると今までのパズルの動作がおかしくなるかもしれないのが怖いので、このままにすることに。雪玉らしくて良くないですか?ゲーム中では、プレイヤーがこの動作に気が付けるようにチュートリアルとなるパズルを入れてあります。
レベルデザインについて
A Monster's Expedition みたいなのがやってみたかったんです!すみません!
全体マップ。一度通った島を再利用させて、スタートのすぐ近くにゴールがあるのに島中を巡ってこないと進めないってやつをやりたかった。本当はもっと上手にやりたかった。左上の島なんかが苦肉の策。
スタート後は雪玉1つで、どの島につなげるのか?を考えるゲームなのだという事を理解させるようにしている。
序盤は、雪玉2つがくっついたり離れたりする性質に慣れてもらうための小問集を並べた。倉庫番ではNGな"壁際にある箱"が、このゲームでは救出可能だって体験を学習させる。最後に雪玉3つのちょっと難しい問題を出した。まさに↓ここ↓。
a monster's snowball
— はつゆきあろん (@aronhatsuyuki) 2021年6月13日
詰まるまでプレイしてみよう(EDまで進めるんじゃなくてちょっとしてみよう感覚)ということでプレイ。
丸太の代わりに雪玉にってことで2作品を足して2で割ったようなプレイ感触で面白いです。
そしてこの島から進め方がわからず手を止めました pic.twitter.com/0YG2zN6FtD
中盤では既に繋がっている雪玉の使い方を学習する。道を妨害したり、形状をうまく変えないと無駄に雪玉を落下させてしまったりする。このゾーンの最後はマップ右上の、雪玉8個の巨大ステージ。たった1箇所を埋めたいだけなのに色々めんどくさいことになる。ここ、案の定というか別解が複数出てきてしまって、あぁ~。
中盤その後、マップ一番上を左へ向かうあたりは、上述した直感的じゃない動きや、飛び石パズル、真下にいくだけと、難易度よりも変わり種を出す回。
終盤で、既知の島の再利用パート。ここ、本当はもっとたくさんの島で横断・縦断させたかったのだけど、序盤ギチギチに島を詰めてしまったせいでちょっと厳しくなったのと、やりすぎるとプレイヤーが迷子になると思ったので、止めました。
最後の島(最初の島)では、いままでの技術を全部使って、壁際にばっかり置いてある雪玉を集めて、どうにか道を開ければゴール。最初はもっと小さな島だったのだけど、どうもうまくいかず拡張した結果、島はでかいしパズルとしてそんなに難しくないし……ってなっちゃった。時間切れ。
ってことを、作ってる最中に考えていたわけではなく、頭から順に作っていったら結果的にこうなっていたなー、という後付けの解説でした。
とにかく、48時間しか無いと、作ってるパズルが面白いのか、難しいのか、面倒なのか、直感的なのか、別解がないのか などが、全然わからなかった。一度寝て冷静になるとか、他の人にテストプレイしてもらうとかが出来なかったので、簡単過ぎるのでは?同じギミックばかりで飽きるのでは?とずっと思いながら作ってました。
プレイ感想について
海外のプレイヤーから、操作キャラが海に落ちるギミックは不要じゃないか?って意見が来て、その通りだな~と納得した。海に落ちないほうがストレスなくプレイできるからその方が良いじゃん……。A Monster's Expedition でも Stephen's Sausage Roll でも、水没はしないもんね。雪玉が落ちるんだからプレイヤーも落ちる、と何も考えずにコードを採用するとこうなる。反省点。
とはいえ、おおむね評判は良いです。 ゲームページ以外にも、ゲームジャム用のコメントページがあって。難しめらしい。(←自分ではよくわからない。)
https://itch.io/jam/gmtk-2021/rate/1082583
あ、A Monster's Expedition の作者にプレイしていただけた*1ので嬉しかったです。ありがとうございました。
さてGMTK Game Jam 2021、投票が始まったので自分も色々プレイしてます。5891作ものエントリーがあるな~~~~。
そうそう、Thinky Puzzle Game Jam は6/26から1週間ですよ!ヤバそう期待!
*1:thinky puzzle games のDiscordにてコメントいただけた