What made you quit a puzzle game? : puzzlevideogames
Reddit の上記記事を翻訳して、おおよそ書かれていることをまとめ直した。
パズルを止めるのはどんな時かhttps://t.co/O2RRxhwnEP
— くちを つぐみ 🔄 competor (@GugenTV) 2021年6月21日
バッドデザイン集。参考になりそう。
制限時間やタイミング要素、アンドゥが無い、移動時間が長い、難易度が一定、ただの総当り、簡潔でない、飽きた、など。「難しいから止める」ではなく、「解けるけど解く価値が無いから止める」な点に注意。
半年前のツイート。これを最近見返して面白かったので、ブログ記事にしようと思いました。
だいたいDeepL翻訳+意訳なのですが、明らかな誤認識があったら指摘してください。
- 時間制限、タイミング要素
- アンドゥが無い、リスタートが最初から
- 移動要素、探し物要素、無駄な時間
- 物理演算
- 新要素が出てこない
- パズルが簡単
- パズルが難しい
- 試行錯誤が膨大、総当たり
- 目的が提示されない
- 外部知識の有無
- 所感
時間制限、タイミング要素
- 文字通りのタイマーや、オブジェクトが動いてそのタイミングを待つものは嫌い。パズルは、反応速度ではなく、頭脳を使うものだと思うからです。
- 個人的にThe Witnessは面白かったのですが、終盤の時間制限のあるパズルは最悪でした。時間制限のあるパズルを楽しむ人がいるのはよくわかるが、自分には合わない。
- スピードや反射神経を利用したパズルが始まったら、もうパズルとしての面白いギミックは出し尽くしたってことだと思う。
- 突然導入されるリアルタイム/タイミングゲーム。反射神経を必要としないパズルをやらせてくれ。
アンドゥが無い、リスタートが最初から
- ミスしたときの罰として、既にわかってる所を頭からやり直すのは勘弁してほしい。
- アンドゥは無限回行えるようにするべきだし、誤ってリセットボタンを押してもアンドゥで元に戻るようにしてほしい。
- ミスした時や考察のためにリセットやアンドゥ機能はあるべき。ある複雑なパズルに30分挑んでいたら解けない盤面になっていたらしく、しかも手動で元に戻すしかなくて心が折れた。
- 中間セーブが無い。手動セーブ機能が無い。(全てのゲームで欲しいわけではない)
移動要素、探し物要素、無駄な時間
- MYSTみたいなゲームで、先に進めなくて2時間半かけていままでのヒントやオブジェクトからあれこれ考えまくってたんだけど分からず、ある隠れた小さなエリアを見つけて入ってみたら、なんとそこの壁に悩んでた所の答えが全部書かれてた。これ論理パズルゲームじゃなくてゴミあさりゲームだったらしいぞ。
- 一人称視点のパズルゲームを何本もプレイしてきましたが、最初の1~2時間が経過した時点で、実際に考えてパズルを解くよりもパズルの間を走っている時間のほうが長いことに気づき、やめました。
- あるパズルでは、いくつにも分かれた小部屋で操作をして、全てを正しい配置にする必要がありました。それを確認するためには、全体を展望できる部屋と小部屋を何度も何度も行き来する必要があり、しかも移動時の長いアニメーションも毎回発生するしで、もう二度とやりたくありません。図面を書けば何をすべきかを正確に知ることはできますが、すべての手順を知っていたとしてもあまりにも面倒です。むしろ手順を知っているからこそ面倒なのだとも言えます。頭の中ではすぐに解けているのに、解を適用するにはただただ時間がかかるのですから。
- 遅いキャラクターアニメーション、カットシーン、過剰なダイアログポップアップ、過剰なチュートリアルUI
- FPSパズルの場合は、プレイヤーに歩き回ることを強要しないことを強く意識してください。ストーリーパートでは有効ですが、パズルパートを歩かされると、もはやパズルに取り組んでいるのではなく、「時間を無駄にしている」。
物理演算
- ある物理演算ありのパズルゲームでは、この要素がパズルに何の付加価値もなく、ただただクソ物理でイライラさせられるだけだった。
新要素が出てこない
- これ以上このゲームには新しい驚きが無いんだと感じたとき。後は、より難しい問題が解けるかどうかだけで、「解ける自信はあるけれど、それを努力する価値はないんだな」みたいな気持ちになる。
- パズルを見て、『ああ、多分解けそうだな、でも目新しさはないな』と思うと、ゲームをやめてしまうなあ。
- 次のレベルが、ギミックの面白い応用ではなくて、ただ前のレベルをデカくしただけだった時。
- 4x4の15パズルを解かせたばかりなのに、5x5と6x6のまったく同じパズルを出されても……。
- 難易度が停滞しているゲームは、やりがいを感じるどころか、退屈に感じてしまう。箱を使って上に乗る必要があるパズルで、箱の数をもう一つ増やしても難しくなるわけではなく、ただ面倒臭い。
- 同じようなギミックのパズルを20問も解くと(ゲームシステムの深さが足りないか、ゲームのレベルが長すぎるために起こりうる)、興味を失い始める。
- ゲームによっては、プレイできるレベルに制限が掛けられていて、レベルがアンロックされるまで新しいものがプレイできないのでつまらない。
- ストーリーや設定、謎解きが優れていればいるほど、パズルが面倒くさくなっても最後まで粘る確率が高くなりますね。私の場合、(ストーリーに助けられることなく)繰り返しの退屈を回避できたのは、Portal 1/2とCube 1だけだと思う。これらはずっと歩きっぱなしですが、アクション性も高いしね。
パズルが簡単
- Mystのようなパズルゲームだったんだけど、「ゲートを通過した回数を合計して、どのゲートならリセットされずにスタート地点に戻れるか考える」とか、「xとyの方程式があり、地上のマスには数字が書かれていて、方程式に当てはまる数字のペア以外を踏むと落とされてリセットされる」とか、全てのパズルが簡単な数学パズルで作られてて、これ、面白いか?
- プレイヤーに情報を与えすぎて、パズルが簡単に解けてしまうとき。
- あまりに退屈で、クリアする努力に見合う報酬が得られるとは思えなくなったとき。
- パズルが簡単すぎ、かつ、解答スペースが小さすぎ。選択肢が少ないので、失敗する要素が無かった。
パズルが難しい
- プレイヤーを正しく誘導することなく難易度が上がっていく場合
- 難しいパズルがあって、それを解けないと先に進めないとき。(もしくは、全部が難しくなったとき...)
- 最初は簡単だから楽しく進めるんだけど、ある所からは難しくて解けない問題ばかりになって、詰まってしまうとやめてしまう。
試行錯誤が膨大、総当たり
- 無限に可能な経路や選択肢があり、何度も試行錯誤するか、「偶然」解決する以外に明確な方法がないパズル。
- パズル要素が「組み合わせを試すだけ」のゲームがあって、普通にパズルを解くよりも、ただブルートフォース(総当たり)で解いていくほうが早くて簡単だということに気づいて、プレイをやめました。
- 全体の一部分から解き進めることが出来ないパズル。あるパズルは、50の手順を正確に行う必要があり、どの手順が正しいかという理由はなく、それがたまたま解答だったというような感じ。何も学べた気がしません。
- 難易度を上げるために極端に複雑化したり、極端に手数を増やしたりするパズルは、ゲームによっては大きな問題です。私も、ピースが何十個もあってそれがいろいろな形で組み合わさって、1つの方法でしか解けないようなパズルをデザインしてしまったことがあります。あと少しで解けると思っていたら、30手ほど前にミスしていたことに気づき、そのミスを修正する手順も分からないので、元に戻して別の方法を試す羽目になる。
- 多忙で長すぎるレベル。200手もかかる倉庫番はやりたくない。
目的が提示されない
- 何をやらせたいのかわからないパズル。次に何をすればいいのかわからないパズル。イライラするね。
- あるFPSパズルゲームで、私はほのかな明かりのある暗い部屋に行き着き、何をしたらいいのかわからなくなりました。すべてが暗く、対話できるものは何も見つかりませんでした。
外部知識の有無
- パズルに外部の知識が必要なとき。例えば、何かのスポーツのルールを知らないと解けないみたいな。それはダメで、すべての情報はゲームの中に存在させるべきでは。その情報をプレイヤー側でつなぎ合わせるのが、ゲームとして面白いデザインだと思う。
- 音を使うパズル。脳が音符を聞き分けられず、ものすごくイライラする。
- 時間制限付き音楽パズルがあるゲームがあって、終わりました。
- 色彩を使ったパズル。数を1、2、3と数えられることと、加色法と減色法(RGBとCMYK)の違いを理解できることは全く別物だと私は思います。
所感
おおよそ言いたいことは言われた感じです。
自分のゲーム実況でも大体思ったことは言っちゃってて、上記のような不満は大体発言している。その他、ちょっと細かい観点になるけれど個人的に苦手なパズルはこんなタイプです。
組み合わせが爆発するパズル
スイッチのON/OFFと、それを切り替えるタイミングと、プレイヤーの位置と敵の位置と、アイテムを取るタイミングと、などの要素が掛け合わさって何十~何百通りになった時に、脳が停止する。正解を逆算して求められないタイプのパズルでよくある。
取っ掛かりが無いパズル
規則正しく大量に箱が配列されてたりするタイプ。何をどうしたら詰むのかの予想ができないと、「とりあえず手を動かしてみるしかないか~」(←よく発言する)ってなってしまう。脳を使わせてほしい。
現時点で解けるのかどうかが不明なパズル
MYST系、謎解き系で多い。今の自分の知識で解ける状態なのか、他のヒントが無いと解けないものなのか、が判断が付いていない状態で着手するのは悪手じゃろ。と思ってヒントを見たら実は現状でも解けるパズルだったりしてさらにイラっとする。Outer WildsのDLCでも、今まで一度も見たことない事象の存在を知ってないと解けないパズルに直面して、でもそんなパズルだとは気づくことも出来ないため、絶対解けない問題に数時間ずっと頭を悩ますという辛いゲームになった。
謎解き系だと、前提知識要求してくるものも多いから怖いですね。例えば私は英字キーボードを使っているので、「キーボードのアルファベットに対応したかなを読め」みたいなの想定されても、知らね~~!出来ね~~!ってなってブチ切れます。謎解きクラスタってどう対処してるの?頻出ネタをひたすら暗記するの?知らないアーティストの知らない楽曲タイトルとか出されても怒らないの?となるので、パズルゲームは、必要な知識は全てゲーム内で提示されるべき派です。
パズルデザインに興味があったら一度は見とくといいよ関連動画
良いパズルは「なるほど!」となるが、悪いパズルは「ウソだろ?」となる。